肩の痛みについて
肩の痛みと聞くと、四十肩や五十肩を連想されると思われます。
これは肩甲上腕関節(腕の骨と肩甲骨)をつなぐ関節包と呼ばれる組織に
何らかの異常が起こって縮まった状態になり、肩を動かすたびに痛みを伴います。
炎症が起きる期間は何もしなくても痛みがあり、夜間痛も出たりします。

いずれ痛みは治まってきますが、そのままにしておくと肩の可動制限が起こり
痛みはないのに肩が上げにくい状態になってしまいます。
また、インピンジメント症候群や上腕二頭筋長頭腱炎などといった
肩の運動のバランスが崩れた影響で起こる痛みなどもあります。

肩関節の運動のひとつに肩甲胸郭リズムと呼ばれる運動があります。
上記の画像のように腕を横に90°挙げた場合は、上腕骨(腕の骨)は60°肩甲骨は30°と、2:1の比率で協調運動をします。
他にも肩甲上腕関節、鎖骨を胸骨を加えた肩鎖関節や胸鎖関節も肩の運動に関わります。
これらの関節が正常な動作をすることで、肩を自由に動かすことができますが
なんらかの異常で、肩の運動のバランスが崩れた状態で動かし続けると
肩周辺の筋肉や腱を傷つけてしまい、動かすたびに痛みを伴います。
症状により痛みや場所などは違いますが、肩関節に関係する筋肉や筋膜、腱などにアプローチし関節に正しい運動を加えてゆくことが痛みの消失と肩関節の可動域の改善に繋がります。
長期的に症状を放置していた場合は、痛みや可動制限を記憶していますので
施術プランや機能回復のエクササイズを提案させて頂きます。